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花を見つけたら
移動の途中で、花が咲いている庭に目が向き種類を確認してしまい、ふと我に返ることがあります。 人は目立つ色彩や明るい物に視線を移動させる性質があり、チューリップやバラなど鮮やかな花を見てしまいます。 物を見つけるためには役に立つ性質ですが、他の人にそれを説明する(見せる)場合には少々問題となります。
花の鮮やかさに見とれて、周りの環境や状態までは気に留めないため、後で他の人に見せてもその時の感動が伝わらないことが多々あります。 同じ花でも見る人により、見ている範囲(背景まで見ている人もいる)や形や色に対するイメージ、過去の記憶などで異なった感じ方をします。
このようなお話をされる方がいらっしゃいます。「どこそこのバラ園のバラはとてもきれいでした。すばらしい写真が取れるので一度尋ねてみては」と 親切に教えてくださるので、実際に出かけてみると品種が多く満開で見ごろなのですが、背丈の低いバラが博物館の展示品のように小さく仕切られた土地に、整然と植えられ品種見本のような庭だったりします。 図鑑を作成する目的には申し分ないのですが、花の風景を表現するにはあまり適していません。
一方、優れたガーデンデザイナーが造った花の庭は見事でどこから見ても景色としてすばらしく感じられます。 花と背景を自由に組み合わせることが出来たり、デザイナーの意図通りに見せられたりと、花の見せ方を工夫しています。 きれいな花を見つけたら少し冷静になって、その周りもご覧ください。その花に似合う背景を探し出せたら、もっと美しい花に見えます。