ローズピンクの優雅な花の写真はナチュラル系の額装が似合います。

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　「かたくり」が群生している山里の風景や花の写真をご覧になることがあると思います。 そのような景色は、何代もの花々が年数を重ね子孫を増やした結果見られるものです。 「かたくり」は花の季節が終わって2ヶ月程度すると、実が弾けて種子が近くの地面に落ち、この内のいくつかが翌年発芽して次第に数を増やしていきます。 また、種子には蟻が好む成分があるため、蟻に運ばれて少し離れた場所で発芽する「かたくり」もあります。 下草がほとんどない林の中で、数輪の「かたくり」が咲いている場所では、環境が変わらなければ十数年から二十年後には大きなコロニーに成長し、花を楽しませてくれます。

　「かたくり」の花の群生は、林の中をピンクの絨毯のように敷き詰め、華やかな春の印象を与えてくれます。 しかし、花一つの形を楽しむには、群生している場所では花が多すぎて雑然とした感じになります。 群生している中心から少し離れた所に咲く「かたくり」は、空や林、一面の花をバックにすることで花の個性的な面を楽しむことができます。 そこには、２つ、３つ、あるいは４つと花が一本の線上に並んでいるように咲く様子を目にすることがあります。そんな時には是非、撮影してみてください。 そんな光景はただ１度のチャンスで、翌年同じように花を咲かせることはまずありません。